・世界にも悲しみはあるけれど
あいつが死んだ朝
夜明けはいつものようにやってくる
昨晩は、ジャニーさんの訃報を聞いてから泣いてしかいられなかったけど、今はなんだか心に穴が空いたようにとにかく寂しい気持ちでいっぱいです。
先月入院したと噂が立ってからしばらく体調が優れなかったり、月初に公式に発表されてからまた気持ちが落ち込んだりしてたけど、まさかこんなに号泣すると思わなかった。最近ここまで泣いたのは、高校の部活の引退試合とドラマ『大恋愛』の最終回ぐらい。
だいぶ落ち着いてきたけど、今もまだ私は自分にいっぱいいっぱいだったりする。私なんかよりずっと若くて、ずっとジャニーさんの近くにいたはずの自担のことすらも考えてあげられなくて、ヲタク失格だなって感じたり。スカウト入所だからたくさんあるはずの自担とジャニーさんのエピソードだって全然出てこない。自分があまりにも弱くて辟易する。
でも、それと同時に、それぐらいジャニーさん自身が好きだったし尊敬してたんだろうな、私は。
それでもずっと落ち込んでたら、なんかジャニーさん怒るかなって。今朝の太一くんも、ビビットで泣きながら言ってたしね。だから、上手く言えるかはわからないけど、少しずつ自分の気持ちをまとめてみることにしました。
たかがヲタクの分際でごめんなさい。それでも私は、表舞台に立つタレントだけじゃなく、裏から支えるジャニーさんのおかげでここまで生きてこれました。
「自担よりジャニーズイズムが好き」
これが私の口癖。もちろんそれを言葉で綺麗に表現する能力は私にはないけれど、きっとジャニーさんの意思がイズムの全てなのだと思っている。「Show must go on」の精神然り。そして、その世界観に魅了され続けてきた。それを引き継げる人はいるだろうけど、作れるのはたった1人、ジャニーさんしかいなかった。だからこそ、社長自身も大切な存在でした。
実は、2度もお見かけしてることが、私のとびっきりの自慢だったりします。ついこの前、5月の中旬にお見かけした時は、楽しそうにしてらしたのにな。2年ぶりのジャニーさんはなんだか細くなった気がしたけど、まだ元気だって思ったのにな。
私の大好きな本に、「いい人間ほど、神様に早く呼ばれる」って一文がある。美人薄命じゃないけど、まさにそんな感じ。でもその一方で、ジャニーさんみたいな人が死ぬわけないと思っていた。
でもすごいよね。くも膜下出血で緊急入院して3週間生きていたって、医療ドラマでしか知識のない私でもすごいことだって分かる。話を深く聞く度、ある種最後のエンターテインメントのように思う。予測不能で奇跡を起こせる人間。やっぱりジャニーさんこそが生きるジャニーズイズムだよね。
ジャニーさんの作る世界の中で、私は戦争を理解した。「生きる」ことも知った。人間の私利欲望の醜さも、愚かさも、そして儚さや、優しさも。努力することの美しさも仲間の大切さも知った。たくさんのことを学んできた。
それでも、何も気持ちのまとまらないまま呟いていた昨晩、あることに気づいた。
あーそれにしても色々不都合しかないというかそもそも女だけどわたしもジャニーズになりたかった、ジャニーさんの元でジャニーズやりたかった
— oru. (@mdnghr) 2019年7月9日
ああ、私ってやりたいことあったんだ。叶うわけはないんだけど、私なんかにも夢ってあったんだ。そんなこと、今まで全然気づかなかった。きっとまだまだ気づいてないことはたくさんあるのだろう。
私はジャニーさんの"家族"ではないけれど、"ファミリー"みたいなものだと勝手に思ってる。叶いそうであればきちんとお別れにも行きたいぐらいに。本当は、もっともっと色んなことをジャニーさんから学びたかった。
だけどあいつのいない夜明け
だけどあいつのいない朝日
だけどあいつのいない空
何かが足りない
昨日の夜から、何人かが心配して個別に声をかけてくれた。ありがとうね。すっごく嬉しかった。ああこれも、この出会いもジャニーさんのおかげなんだよな。
きっとジャニーズと出会わなかったら、今とは全く違う人間だった。もしかしたら、0だったかもしれない。そう考えるとようやく、ジャニーさんと同じ時代に生き、ジャニーさんの作る世界に触れ、直接感じてこられたことが誇りのように思えてきます。
ジャニーさんの穴は埋めることが出来ないだろうし、埋めたくもないけど、
あいつが死んだ朝
僕らは生きる
いなくなったあいつのぶんも
ジャニーズイズムがそこにある限り、わたしはついていくし、それを継承できるタレントを応援していく。
どうかショービジネスの最前線を追求し続けたジャニーさんが、少しでもゆっくりできますように。まあきっと、向こうでも素敵なショーを作っているんだろうけど。楽しみにしてるね。
ご冥福をお祈りします。
引用:『少年たち』より「あいつのぶんも生きる」